元祖地ビール屋【サンクトガーレン】

一升瓶ビール、スイーツビールなど個性的なビールを仕掛ける厚木市の地ビール蔵。日本最老舗地ビール会社で、国際大会金賞常連ビールも多数。

情報は記事を書いた時点のものです。月日の経過で状況が変わっていることがあります。過去の記事をご覧になっている場合はご注意下さい。

2011年06月22日(水)

知っていました?? 日本ではフルーツビールは全て【発泡酒】

先ほどの日記で、池袋vivo!でのフルーツビール開催の記事を書きましたが、それに関連して。

実は日本ではフルーツビールが全て【発泡酒】になるってご存知でしたか?

実は現在流通している発泡酒には2種類あります。

[1] 麦芽率の低いもの [いわゆる節税型発泡酒]

[2] 日本でビールの原料として認められていない原料を使ったもの


[1]についてはよく知られていると思うのですが、あまり知られていないのが[2]のほう。

日本の酒税法でビールの原料として認められているのは「麦芽、ホップ、米、とうもろこし、でんぷん、糖類等」。
これ以外の原料を使うとビールとは認められません。
 
果物は原料として認められていないので、日本で流通しているフルーツビールは全て「発泡酒」扱いです。

厳密には「フルーツビール」という単語すらNGなのです。
だから最近メディアはこういったビールを“地発泡酒”と言ったりします。

だからと言って、酒税は安くありません。もちろん麦芽率の低い節税型発泡酒のフルーツビールもありますが、少なくともサンクトガーレンのフルーツビールは全て麦芽率が高いので普通のビールと同じ税金を払っています。

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地ビールより酒税の高い地発泡酒

地発泡酒は地ビールより税金が高いんです。

地ビールは大手ビールと比べて資本力などが弱いため、酒税面で15%の優遇を受けています。▼地ビールの税制優遇について詳しくはこちら

ところが地“発泡酒”だと、この優遇が受けられません。

地“ビール”のみが優遇対象なのです。 

▼つまりこう
節税型発泡酒 < 地ビール(15%酒税優遇) < 大手ビール=地発泡酒(優遇なし)

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同じ麦芽率のスイーツビール。一方はビール、一方は発泡酒

それに関連して。ほぼ同じ麦芽率のスイートバニラスタウト黒糖スイートスタウト

スイートバニラスタウトは発泡酒で、黒糖スイートスタウトはビールです。

なぜならバニラ(スパイス)はビールの原料として認められておらず、黒糖は糖類なのでビールの原料として認められているからです。

関連情報
ビール免許じゃフルーツビールは造れない
地ビールの税制優遇について
ビール免許をもっていない地ビール会社がある?
ビール免許をもっていない地ビール会社に酒税の優遇措置は無いのか?
地ビール軽減税率20%→15%へ(5%の負担増)

2011/06/22 15:36 | コラム

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