元祖地ビール屋【サンクトガーレン】

一升瓶ビール、スイーツビールなど個性的なビールを仕掛ける厚木市の地ビール蔵。日本最老舗地ビール会社で、国際大会金賞常連ビールも多数。

情報は記事を書いた時点のものです。月日の経過で状況が変わっていることがあります。過去の記事をご覧になっている場合はご注意下さい。

2021年11月16日(火)

「フレッシュホップIPA」と「一番搾り とれたてホップ」の発売が2か月もずれる理由

今年もキリンビールから「一番搾り とれたてホップ」が11月2日に発売になりました。
一方、サンクトガーレンのうちのとれたてホップ使用の「フレッシュホップIPA」は8月27日に発売し、今年の分はほぼ完売。
現在、タップルームで<樽生>を提供中ですがその確保分も残り僅かとなっています。

同じ2021年の夏に収穫したホップを使用したビールなのに、一方は発売したばかりで、もう一方は完売間近。 なぜ発売時期が2か月以上もずれてしまうのでしょうか。

それが、エールビールとラガービールの違いです。

クラフトビールの魅力の1つは、スタイルの多様性にあると言われています。 IPA、ペールエール、スタウト、ヴァイツェン、ピルスナー…、ビールのスタイルは100を超えますが、大きくはラガー(Lager)とエール(Ale)に分類できます。
大手ビールメーカーの主力商品はラガースタイルなのに対し、サンクトガーレンは創業以来エールスタイル一貫主義。

ペールエールやYOKOHAMA XPA(IPA)はもちろん、季節の果物を使ったフルーツビールも、11月18日解禁の麦のワインも全てエールスタイルのビールです。

上面発酵でつくる「エールビール」は高温で一気に発酵させます。 3~5日程度の主発酵を経て、1~2週間程度のコンディション(二次発酵、熟成という場合も)を経て完成です。

一方、下面発酵でつくる「ラガービール」は低温でゆっくり発酵させます。 1週間程度の主発酵を経て、1~2か月程度のコンディション(二次熟成、熟成)を経て完成します。

エールタイプのビールの場合、8月初旬に収穫したホップをすぐ仕込みに使用すると8月中にはビールが完成します。
一方、ラガータイプのビールは、8月初旬に収穫したホップをすぐに仕込みに使用しても完成は10月になります。

これが同じ8月に収穫したホップを使っているのに発売日に大きく差が出る理由です。 ラガーとエールの味わいの違いで1番分かり易いのは“香り”です。 ビール酵母は高温で発酵させると果実のような香りの成分“エステル”を生成するため、一般的にエールのほうがフルーティーな香りに満ちたビールとなります。

逆にラガービールはすっきりシンプルな味わいのビールになります。 エールとラガー、そのときの気分やシーンでチョイスして楽しんでみて下さい。

<まとめ>
■エールスタイルのビール

・サンクトガーレンのつくっているビール。
・高温で一気に発酵させるため、2~3週間程度で完成。
・ビール酵母は高温で発酵させるほど、フルーティーな香りの成分“エステル”を生成するため香りが豊か。

■ラガースタイルのビール
・大手ビール会社の主力ビール。
・低温でゆっくり発酵させるため、完成に2か月かかる。
→だから同じタイミングで収穫したホップを使ったビールでも、エールと比べると発売が1~2か月遅れる

2021/11/16 00:17 | コラム

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