さて第11回目のビールダンジョンは世田谷区民なら、いや世田谷区民でなくても、ビールとアンティークと美味しいものが好きなら来るべき隠れ家的お店「CAFE六丁目」です。
駅から13分ほど静かな住宅街を歩きます。
最寄駅は東急東横線九品仏か尾山台、どちらも距離はほとんど変わりません。
外観からは、カフェというより雑貨屋さんという印象が強いかも。
店前には、ビールやフードのメニューがたくさん書かれた看板が。
窓からは優しげな暖かい明かりが外へとこぼれ、どんなお店なのかドアを開けるのがわくわくします。
中に入ると、灯油のストーブが焚かれ、暖かさに肩の力がほどけます。
メニューが充実していて迷ってしまいますが、、(どれも美味しそう)
まずは1,000円でおつまみ2つとビールが一緒に楽しめる「CAFE六丁目おつまみセット」から。
プラス200円で、その日開栓されているクラフトビールのドラフトからも選ぶことができます。
オーダーも済み、ふ~っと落ち着いたところで、店内に心地よく流れる音楽が聴こえてきます。
店内はアンティークショップも兼ねていて、古道具に囲まれて時間がゆっくり進むような不思議な空間。
「CAFE六丁目おつまみセット」の選べる2つのおつまみは「超やわらか鶏レバー」と「生ハム」にしました。
レバーは、しっかりと足がしみて煮込んであるのに、本当に驚く程柔らかいです。ピンクペッパーを一緒に齧れば、スパイシーな香りも広がるなんともバランスの良いおつまみ。
旨味が凝縮された生ハムは、酸味あるマスタードソースと絡めてスッキリといだだけます。
この季節、ポタージュと聞くとついつい頼みたくなり、「世田谷大根のポタージュスープ」も注文。
ふんわりと大根の風味が感じられます。
クリーミーなポタージュなのに味わいはさっぱりとしていて、体が喜ぶ優しい一杯です。
追加で頼んだ「里芋ポテトサラダ」は、もったりと粘りのある優しい口当たり。
ごろごろと大きめにカットされた里芋と、シャキシャキの玉ねぎとニンジンの細切りが楽しい食感。
ピリッと唐辛子のアクセントが味に締まりを出します。
ここのお店では、手作りスイーツも味わえます。
この日は柚子ソースがかかったミルクプリン。
テーブルの上から爽やかな良い香り。
柚子の酸味とミルクプリンが絡み合い、優しい甘みのヨーグルトのよう。
さっぱりとしていて、最後のお口直しに最適です。
そして、お待ちかねのサンクトビールは、ずっと会いたかった「
セサミチョコレートスタウト」。
高級たまり醤油のような重みを感じる、コクある深~い濃厚なアロマ。
(※決して醤油の香りがする訳ではありません)
口に含めば途端に黒ゴマの風味が広がり、和のフレーバーが生まれます。
麦芽の風味と相まって、ゴマをあしらった洋菓子のような味わいのビールです。
はぁ~、本当に心から安らげる静かなお店です。
ふと心の休憩をしたくなったら、「CAFE六丁目」を訪れてみてはいかがでしょうか?
※セサミチョコレートスタウトは限定醸造ビールのため完売次第終了です。
■CAFE六丁目
住所:東京都世田谷区等々力6丁目6-1 松憲ビル 1F
電話:03-3704-4177
営業時間:月~水、金 18:00~1:00/土~日 11:30~翌1:00
定休日:木曜日
なな瀬
『ビールがあるところに笑顔あり!』 北海道旭川市出身/ビアソムリエ/過去出演:『ニュース女子』『中居正広の金曜日のスマたち』『Hanako』『mani mani 伊豆』/過去執筆:『ビール王国』『おとなの流儀』/その他舞台・ウェブCM出演などフリータレントとして活動中