とれたてホップ仕込みビール「フレッシュホップIPA」を2025年8月28日発売
神奈川県厚木市のクラフトビールメーカー サンクトガーレンは、今年7月27日に山梨県北杜市で収穫した“かいこがね”ホップを使ったビール「FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)」を2025年8月28日(木)より数量限定で販売します。
https://www.sanktgallenbrewery.com/freshhopIPA/

87歳のホップ農家、浅川 定良さんの国産1号ホップかいこがね使用
サンクトガーレンは2012年より毎夏、山梨県北杜市でホップ収穫を手伝い、そのホップをすぐ工場へ持ち帰りフレッシュなままビール醸造に使用しています。
でもこのビールには、何の成分も失われていない摘みたてホップをそのまま使用しています。
とれたてホップを使ったビールは、限られた場所(ビール醸造所とホップ畑の距離が近い)、限られた時期(ホップの収穫時期)しか造れない特別なものです。


この「FRESH HOP IPA」は山梨県北杜市で7月27日に収穫した“かいこがね”ホップを、すぐ神奈川の工場に持ち帰り醸造したビールです。
初回のホップ投入は収穫から24時間以内に行われています。
かいこがねホップは農林水産省に品種登録された国産ホップの第1号です。漢字で書くと“甲斐黄金”。
山梨県北杜市生まれのホップで、昭和初期は市内800軒の農家が栽培していましたが、今では数軒しか栽培していません。
生育段階の一時期に葉が黄金色になることから、この名前がついたと言われ、フローラルな柑橘の香りが特徴です。


FRESH HOP IPAはマッシュホップ(※1)にはじまり、醸造工程で4回のホップ投入、さらに二次発酵中に2回のドライホップ(※2)を行っています。
※1 通常は麦汁の煮沸段階で入れるホップを、その前の麦汁をつくる糖化段階でも入れてしまう工程。通常よりも早いタイミングでホップを投入することで、ホップのキャラクターをより強く引き出すことを目的としています。
※2 主発酵の終わったビールに、さらにホップを添加する工程。熱や発酵による影響を受けないため、ホップのフレーバーを強力にビールに添加することが出来ます。
通常のビールの約2倍の7回ものホップ投入を経て完成したビールは、栓を開けてグラスに注ぐと、まるでホップ畑の中にいるような青々とした香りが広がります。
ホップの香りを存分に楽しめるよう、ボディ(糖度)は極限までドライに仕上げたBrut IPA(ブリュットアイピーエー)スタイル。
苦味は控えめにし、青々とした柑橘を思わせるホップフレーバーをビールに凝縮させました。
ドライな飲み口に圧倒的ホップ感。 “ホップのシャンパン”のようなビールです。


20年、1人で守り続けた “かいこがね”ホップ
日本でホップ栽培が始まったのは1930年代の山梨県北杜市でした。当時、北杜市は大手メーカーの主導により800を超える農家でホップ栽培が行われていました。
JR長坂駅近くには、それを物語る「ホップ栽培発祥の地」の記念碑が建立されています。 国産種苗登録ホップ第1号の「かいこがね(甲斐黄金)」が生まれたのも北杜市です。
ところが1993年、輸入ホップへの切り替えとともに大手メーカーと北杜市の栽培契約が終了。ほとんどの農家がホップ栽培を止め“かいこがね”も姿を消していきます。


そんな中、1軒の農家が「義父が発見・改良に関わった、かいこがねの種を絶やしたくない」と畑の片隅で栽培を継続します。
それが、私たちが収穫のお手伝いをしている浅川定良(ていりょう)さんでした。
販売のあてもなく、作っては捨て、作っては捨て…。
「契約終了から20年、誰も使ってくれなかった」とは浅川さん談。
そんな浅川さんのホップが再びビールになったのは2012年。
浅川さんの話を聞いたサンクトガーレンが、毎年収穫を手伝うとともに全量を買い取りビールにしています。
今年87歳の浅川さんは当社調べでは日本最高齢のホップ農家で、今でも「身体の動く限りつくり続けたい」と仰っています。
市内には浅川さんが株分けした、かいこがねホップの栽培を新たに始める人が現れ、浅川さんの想いは確実に後世に引き継がれています。
商品概要

【商品名】FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)
【アルコール】6.5%
【ボトル内容量】330ml ※他に業務用の樽をご用意しています
【希望小売価格】539円(税込)
【販売場所】オンラインショップ、サンクトガーレン取扱い各店。公式サイトに随時掲載