すごい光景ですが、実はインペリアルチョコレートスタウトの醸造で毎年いつも見られる1シーンです。
なぜこんなことが起こるのかというと…
通常のビールは（ゴールデンエールなど）2回仕込んでビールタンク1本が満タンになります。
1回の仕込みで出来るビールが小瓶換算で約3,000本分。工場の貯蔵タンクには約6,000本分のビールが貯蔵できます。
ところが超濃厚なインペリアルチョコレートスタウトやバーレイワインとなると話は別。同じ工程、同じ時間を経た1回の仕込みで約1,500本分のビールしか出来ません。通常ビールの約半分。
そのため、タンク1本を満タンにするには4仕込が必要です。
1回の仕込みにかかる時間が約7時間なので、1日2仕込みが限界。
となると、インペリアルチョコレートスタウトでタンク1本を満タンにするには2日かかります。
2日目の最後の仕込み（つまり1つの貯蔵タンクを満タンにするための4回目の仕込み）を終え、貯蔵タンクにビールを移動する際、すでに1日目に仕込んだビールは発酵をはじめています。そのためビールタンクの中の液面は静かではなく、地獄の釜のようにぶくぶく・・・。そこにビールを流し込もうとするので、一部が溢れてこのような状態になるのです。
ビールが元気に発酵している証拠ではあるのですが、毎年毎年掃除が大変です（笑）。
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