元祖地ビール屋【サンクトガーレン】

もともと「歳暮」は年の暮れを意味する言葉ですが、新年に祖先の霊を迎える「御霊祭」（みたままつり）のお供え物である塩鮭・するめ・数の子・塩ぶり・魚介類の干物などを、嫁いだ娘や分家の者が本家に持ち寄ったことに始まります。

この習慣が一般化したのは江戸時代と言われます。江戸時代には掛け売りがほとんどで、盆と暮れに決済を行うのが習わしになっていましたが、暮れの一回決済という場合もありました。そのため、一年間の親交を感謝する意味から、得意先や親せき、知人、お世話になった人などには、贈答を盛んに行っていたようです。 それが転じて、今ではお世話になった人に一年の感謝の気持ちを込めて年末に贈る、贈り物を指す言葉となったのです。

最近は11月中旬頃から贈りはじめる方もいらっしゃいますが、12月初旬～12月25日の間に贈るのが一般的です。 お歳暮がお正月のお供えものだった名残りで、12月13日以降に贈りはじめる地域もあるようです。

1月7日松の内までに「御年賀」として贈ります。 さらに遅れた場合は、立春（2月4日頃）までに「寒中御見舞」として贈ります。→注意：通常は「寒中御見舞」ですが、目上の方には「寒中御伺い」で贈ります。

お歳暮はお祝いごとではなく日頃の感謝を伝えるものなので、当方・先方のいずれかが喪中でも贈って差支えはありません。 ただし気になる場合は、四十九日を過ぎてから「寒中御見舞」「寒中御伺い」として贈ることをお薦めします。

いずれにしても気を付けたいのが“のし”。お歳暮の“のし”は紅白リボンの水引が印刷されているものが多いですが、これは避け水引無しの“のし”で手配したほうが無難です。

目上の方に贈る場合、「踏みつける」という意味を持つ履物類や、勤勉であることを推奨する意味を持つ時計、筆記用具類は避けた方が無難です。

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