B-IPA(ベルジャンI-PA / ビーアイピーエー)
数年前より、アメリカのクラフトビール市場ではベルギービール酵母を使ったビール造りが流行しています。これは、その流れの中で生まれた比較的新しいスタイルのビールで、日本のクラフトビール市場でも昨年より何社かのブルワリーが造っています。
ホップの香り・苦味の効いたIPAスタイルのビールを、甘くフルーティーな風味を醸すベルギービール酵母で造ったらどうなるか?その相反する要素の掛け合わせを楽しむのが、このB-IPAです。
ドイツ・イギリス・アメリカ・ベルギー。ビール4大大国として認識されている中で、最も甘味・苦味・酸味の振り幅の大きいビールが楽しめるのがベルギー。
ジュースのように甘いフルーツビールもあれば、ホップの苦みの効いたビールもあり、お酢のように酸っぱいビールも…とその傾向は一言で言い表すのは困難です。
でも全てに共通しているのはベルギービール酵母特有の、甘くフルーティーな香りに満ちていること。
ホップの香りもよく“フルーティー”と表現されることが多いですが、 ベルギービールのフルーティーさはホップのフルーティーさとは異なります。
ホップのフルーティーな香りはオレンジやグレープフルーツなどの柑橘系を思わせる爽やかな香りであることが多いのに対し、 ベルギービールのフルーティーさは洋ナシやキャンディーなどダイレクトに甘さを感じる香りです。
B-IPAはそんなベルギービール酵母由来の甘い風味をもちながらも、苦味を表す数値IBU(アイビーユー)が48と高いのが特徴。
IBU(アイビーユー)とは、ビールの苦味を表す数値で、大きいほど苦味は強くなります。通常の大手ビールは約16~25で、サンクトガーレンのレギュラービール内で最も苦いYOKOHAMA XPAは49。
つまりB-IPAはかなり苦味の効いたビールでもあります。
その強烈な苦味と、ベルギー酵母特有の甘美な風味が相まって、甘いと思ったら苦い、苦いと思ったら甘い…と、甘さと苦味が交互に顔を覗かせる不思議な魅力をもつビールです。
初期比重:1.058/IBU:48/アルコール 6.4%
■ 通常のIPA(サンクトガーレンではYOKOHAMA XPA)とB-IPAの比較




ホップの効いたビールがお好きでしたら、2度の世界一に輝いたYOKOHAMA XPAをお試し下さい。
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